おすすめ参考書-英語編

錦糸町校のスタッフの経験に基づいて、高校生向けの参考書をまとめています。スタッフの主観的な判断による評価という点を踏まえてご覧頂ければと思います。

速読英単語・速読英熟語<Z会>

基礎:〇 標準:〇 応用:〇 入試:〇 おすすめ度:★★★★☆

王道の速読英単語、英熟語シリーズ。英単語だけリストアップされている単語帳と違って、文章の中で新しい英単語や表現がハイライトされており長文を読みながら英単語を覚えていく仕組みになっている。高校生であれば必修編と熟語編はすべてコンプリートする必要があるだろう。英語を「聞く力」、「読む力」を伸ばすために必要な音読教材としても、リーディングのスピードアップのための多読教材として使うこともできる良書。CDもあるのでシャドーイングの教材としても使うことができる。上級編は一気にレベルが上がるが、難関校を目指す生徒は手をつける必要がある。

長文の中で意味を覚えていくので、覚えた気になった英単語でも、異なる長文で出てくると「意味はなんだっけ?」となってしまうことも多い印象がある。


システム英単語シリーズ<駿台>

基礎:〇 標準:〇 応用:〇 入試:〇 おすすめ度:★★★★☆

こちらもシス単と呼ばれる有名な単語帳シリーズ。英単語のレベル別に章が分かれており、高校生基礎、MARCH、東大京大早慶上智など自分が到達したいレベルまでこなす目標設定がしやすい作りになっている。過去の数千もの大学入試を研究して作成されているため、必須な順に単語がリストアップされているが、英単語と日本語の意味を一対一で覚え続ける必要があるのでかなりのタフさが要求される。英単語帳として悪くはないが、覚えやすいか、続けられるか、は別問題といった印象を受ける。システム英単語Basicは中学生で英語が苦手だった生徒、偏差値が50に満たない生徒が基礎力アップとして使用するには良いだろう。ただ、大学受験レベルはあくまでその上であることを理解しておくことが重要だ。

 


東大英単語熟語 鉄壁<鉄緑会>

基礎:〇 標準:〇 応用:〇 入試:〇 おすすめ度:★★★★★

構成がすばらしい。大学受験のための単語帳であるが単純に単語の意味を覚えれらえるようにするだけでなく、その後の実用も考えて作られている。、類語や同義語といった単語や似て非なる表現が同時にまとめられているので、似た意味を持つ単語を整理しながら覚えることが可能であるところだ。実際、「持つ」という日本語を英訳するだけでも、have、posess、hold、carryなど様々な選択肢がある。どういう時にposessを使えるのか、holdを使うとどんな印象を与えるのか?そこまで説明してくれているので、単純に日本語訳する力が養われるだけでなく、より適切でわかりやすい印象を与える英語表現や英単語の選び方まで整理しながら覚えることができるだろう。

 

早慶上智、東大・京大などの難関レベルを目指す生徒には非常に使いやすい単語帳であると思うし、そうでないレベルであっても将来的に英語を仕事などで使っていくことを考えればオススメの一冊だ。