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小学生のうちにやってあげたいこと、やっておきたいこと

小学生の中学受験シーズンがそろそろ近づいてきました。

 

早い学校ですと10月から学校の先生に推薦書をお願いしたり、学校説明会に参加したり忙しくなってくるタイミング。また、4年生、5年生の子供を持つ親御様は『そろそろ受験について考えないといけないかしら、』と思い始めるタイミングではないでしょうか?

 

当塾でももちろん中学受験の対策を提供していますので、チャレンジしてみたい方は是非一度ご相談ください。特徴は反復演習、繰り返し。ドリルのように繰り返すことでアウトプットを鍛えていきます。

 

さて今日はそもそも小学生のうちにやってあげたいこと、やっておきたいことについて

思うところをまとめてみたいと思います。

やりたいことに没頭させる。ただし『条件付き』で

小学生のときは色々なことに興味を持ち、色々試してみたいと思う多感な時期です。

サッカーやバスケ、最近だとスケボーや体操に興味を持ったり、電車や飛行機、車に興味を持ったり、プラモデルや自転車、音楽や読書、昆虫や魚など色々なことを知りたい、試してみたい、やってみたいという気持ちになりやすいです。『それ意味あるのかなー?』ではなく、子どもたちが興味を持ったことをとことんやらせてあげてください。ただ大事なことは必ず『条件』をつけること。

 

「無制限にやりたいことに没頭できる」なんてこの世の中に存在しません。やりたいことをやるには、責任が伴う、条件がある、という当たり前の社会のルールをこの時期から教える必要があります。

  • ●時までには帰ってくること(だらだらやらない)
  • 学校の宿題をきちんとやるなら●●の習い事に通ってOk。やらない場合は約束だから辞めさせる。
  • 家のお手伝いをする代わりに●●に連れて行ってあげる。

などです。早くから約束を守ることの大切さは身に付けておきましょう。そうすることで、小学生の高学年や中学生になったときに、必要に迫られたらきちんと努力できる素地が身に付いていきます。

 

これが何より一番小学生のときにやってあげたいことですね。

読み・書き・そろばんはしっかりやりましょう

『読み』『書き』『そろばん』は、すべての教科を学ぶ上での土台になります。理科、社会も『読む力』、『書く力』、『計算する力』があって初めて頭のなかで理解できるようになります。漢字ドリル、計算ドリルは繰り返し練習・反復練習できちっとやりましょう。あとは本を読むこと。面倒で苦手な人も多いと思います。その場合は多読でなくてもいいので、少量でもいいので声に出して音読するトレーニングを毎日やりましょう。目で読むだけでなくて、声に出して読むので頭に負荷がかかって、より言語を理解するスピードが速くなります。

 

小学生の間は思考力を鍛える以前に、『読み』、『書き』、『そろばん』のトレーニングをたくさん積みましょう。そうすれば、記憶力も伸びますし、高学年になったとき、また中学生に上がって成長とともに思考力がアップしてきたときに、一気に学力を伸ばすことができます。

中学受験はする?しない?6年制教育のデメリット

墨田区エリアは、約半分の小学生が中学受験を考えるエリアです。多くは6年制教育の方が、『じっくり勉強して大学受験に備えられるから』、と説明する保護者が多いです。

 

ゴールを大学受験に置くとそうかもしれませんが、その後の社会に出てからの成長を考えると、6年制教育が本当に良いかは、なんとも言えません。むしろ、中高一貫ではなく、中学3年間を一区切り、高校3年間で一区切りと考え、その3年毎に『受験』という関門に向けて準備をして結果を出してきた子供たちほど、タフさがあり、社会に出てからの対応力が高い可能性があると思っています。また大人になると違う環境で育った人達ともうまくやって行かなければなりません。色々な環境に適応してきた(しなければいけなかった)ことで柔軟性が育まれる、とも思っています。(私の場合、中学校は荒れた中学でした。一方高校は進学校だったので、全く荒れておらず、どちらの人ともうまくやる処世術みたいなものを学ぶことができました)

 

ですので、中学受験をする・しないは、どちらでも良いです。しかし、メリットももちろん多いですので、是非子供たちがチャレンジしてみたい、となれば、全力で応援していきます。

難関校のテスト問題は、”大人が見ても面白い!”

解ける解けないはおいておいて、難関校のテスト問題は、大人が見ても面白い題材が多く取り扱われています。例えば、開成中学校の国語で取り扱われたある物語では、登場人物の家族構成が、娘、母親、おじさん、おばさんであり(父親がいない!!!)、今の多様化するご時世を反映している題材で、そういう登場人物の喜怒哀楽の感情や、モノの見方や考え方に触れることもできるのです。

※普通だと父親、母親、子どもみたいな家庭ですよね。きっと。

 

色々と考えさせられる練った題材(意味のある題材)を選択されるので、合格するしない問わず、中学受験の勉強はやってみる価値ありだとも言えます。

自分の子を受験させますか?させませんか?

『オーナーはどう考えていますか?』と聞かれることがあります。私の答えは『子供がチャレンジしてみたい』と言ってきたら全力でやらせます。『興味ない』ということであれば、やらせません。ただし、中学受験以外の方法で、子どもの感性を養う方法をたくさん試すでしょう。たくさんの人と触れさせて、色々な感情を経験させると思います。

 

具体的には博物館とか図書館とか公園、海や山に言ってみたり、スポーツを一緒にやってみたり、将棋やゲームも一緒にやってみたり、それに地域のイベントに参加させてみて近所のおじちゃんやおばちゃんと会話させてみたりします。必ずしも受験勉強や学校の勉強だけが勉強ではなく、すべての経験が勉強だからです。遠出してその地域の特産物を食べてみるのも勉強です。実家に帰って、おじいちゃん、おばあちゃんと生活するのも勉強です。平日仕事をしながら、子どもたちの面倒をみることはとてつもなく大変です。ですが、それができるのも十数年だけです。大人になってずっと一緒に居られては困ります。

 

だから無理をしてでも、色々な経験を積ませます。学力は3-4年遅れても全然追い越せます。ですが経験は二度と積めません。ただ、計算ドリルや漢字テストなど学校の宿題はきちんとやる(先生という大人との約束事なので)、そういう教育はきっちりとやります。