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先生はテスト結果をどう見るか?

墨田区の中学生へ:定期テストお疲れさまでした

墨田区の区立中学生のみんな、定期テストお疲れさまでした。

 

理科で学年トップクラスの成績を獲得したり、苦手科目で一気に点数がアップしたり、点数は下がったけれど実は順位が上がっていた等、嬉しい結果も続々と返ってきています。集計できた段階で、ホームページで成績アップの報告をさせて頂きます。

塾の先生はテスト結果をどう判断する?

純粋に成績アップは生徒も保護者様も、塾の先生も嬉しいものです。でも、s-Liveの先生たちはそれ以上に内容を重視してみています。今日は塾の先生がテスト結果をどう判断しているかについて説明したいと思います。

  • 学校のワークや塾テキストで目にした問題を着実に正解できているか?

先生たちが一番重視している大事なポイントです。これができている生徒は”しっかりとテストに向けて準備できた”、と評価します。多くの問題は初見で正解できる必要はありません。大事なことは、解き方を覚えて、理解して、実際に試験で”自分ができることを証明すること”です。準備に時間が足りない生徒の場合は、すべての問題を浅く理解して全問中途半端に解答してくるよりも、問題を絞って、その問題を着実に得点してくることを重視しています。

  • 自分から率先して問題集を3周やったか、先生が必死にお尻に火をつけたか?

次に大事なポイントは自主性です。つまり自分から進んで学校のワークや問題集をこなしていったか?、わからないところを見つけて先生に聞けたか?です。先生が指摘する前に自分から進んで取り組めている生徒の75点と、先生が必死になって対策させてゲットした75点とでは価値が全然違います。前者は、生徒自身の実力で勝ち取った75点です。一方、後者は75点のうち幾分かは先生の実力です。もちろん前者の方が何倍も価値がありますし、塾の先生たちを追い越してドンドン成長していける可能性を秘めています(これが私たちの理想です)。後者のままでは誰も助けてくれる人がいなくなったとき、何もできなくなってしまいます。

  • まず姿勢、結果はあとからついてくる

とは言え、結果が出ていないと不安になるものです。しかし、何よりまず「テスト勉強に対する姿勢が変わったか、改善しているか?」を重視すべきと考えています。結果はその後。姿勢が変われば必ず結果がついてきます。姿勢は「挨拶」から始まり、椅子に座る姿勢、字を丁寧に書くこと、約束(宿題をやる、遅れるときは連絡する)は守るなどです。結果は理、社が早く、数、英はじわり、じわりと出てきます。早い生徒で2-3か月、生徒によっては半年~1年かかります。s-Liveに来られる保護者様で一番多いのが「自分で取り組める子に育ってほしい」という点です。

  • 応用問題にどれくらい対応できているか?

以上が当たり前にできる生徒になって初めて、”応用問題”にどれくらい対応できているか?をチェックしていきます。平均点に満たない場合には、残念ながら応用問題が難しかったという前に自分がやるべきこと(解くべき問題)をやっているのか?と指摘します。応用問題に対応するためには塾テキストや過去問、受験テキストなどにトライしてもらい、思考力を養っていくトレーニングが欠かせません。実際解けるかには、テスト本番の体調や時間配分も係わってきます。ですので、テスト後には振り返りを紙に書きだしてもらい、何が難しかったか、どこまで考えることができたかを整理して、完全個別で対策しています。

  • 目標に近づいているか?

目標とする学校がある場合、その目標に近づいたか、遠のいたかもチェックしています。ただし点数や順位だけではありません。姿勢です。進学校であれば進学校に通う生徒に共通した勉強の姿勢があります。そうでなくても義務教育を終える段階で最低限の学ぶ姿勢というものがあります。今はまだ結果が出ていなくても、そういう姿勢が身についてきているか?この点も重視します。

  • 点数が上がったか?下がったか?平均対比や順位など

そのうえで点数が上がったか、下がったのか、平均点対比でどうだったのか?を見ていきます。また先生がテストの難易度を引き上げた場合、全体的に点数が下がる傾向があります。その場合は順位をみます。その生徒が相対的に成績アップしているか?していないか?総合的に判断し、必要に応じて先生たちの指導方法や内容を見直し、修正していきます。

 

いかがでしたでしょうか?パっと思いつくがままに書いてみました。その他にも一人ひとり見ているポイントが違いますので、ご面談の際には別の観点でお伝えすることがあると思います。ただ少なくとも上記の項目はどの生徒に対しても変わらない項目だと思いますので、ご参考くださいませ。